降水確率30%で傘を持つ? スマホの数字と「本物の空」を行き来する、天気予報の本当の読み方
金曜日になりました。
週末の予定を考えながら、スマートフォンで天気予報を開きます。
晴れ時々くもり。
最高気温33℃。
そして、その下に、
降水確率30%。
さて。
あなたなら、傘を持って出かけますか。
高校で天気の話をするとき、私はときどき生徒にこの質問をします。
「30%なら、たぶん降らないから持っていかない」
「でも3割なら、結構高くない?」
「折りたたみ傘なら入れておく」
判断はかなり分かれます。
でも、もう一つ質問すると、教室の空気が少し変わります。
「ところで、その30%って、何が30%なの?」
意外と答えるのが難しい。
私たちは毎日のように天気予報を見ています。
それなのに、そこに書かれている数字の意味を、案外よく知らないまま使っているのです。
「地域の30%で雨が降る」ではない
よくある勘違いの一つが、
「予報されている地域の30%で雨が降る」
というものです。
たとえば東京都の30%くらいの面積で雨が降る。
そんな意味ではありません。
もう一つよく聞くのが、
「時間の30%だけ雨が降る」
という理解です。
6時間の予報なら、そのうち2時間弱くらい雨が降る。
これも違います。
降水確率は、予報された時間帯に1mm以上の降水がある確率を表しています。
「降水確率30%」という予報が同じ条件で何度も出されたと考えれば、そのうちおよそ3割で1mm以上の雨が観測される、というイメージです。
つまり、
地域の30%でもない。
時間の30%でもない。
雨の強さが30%という意味でもない。
ここを知るだけでも、天気予報の見え方は少し変わります。
そして、もう一つ大事なことがあります。
30%だから、小雨とは限りません。
降水確率は、「どれくらい強く降るのか」を表す数字ではないからです。
雨になる可能性はそれほど高くなくても、降れば強い雨になるケースはあります。
逆に、降水確率が高くても、必ず土砂降りになるわけではありません。
ここまで分かると、次の疑問が出てきます。
では結局、降水確率30%の日に、傘は持っていけばいいのでしょうか。
30%なら持たない。
50%を超えたら持つ。
そんなふうに、自分なりの基準を決めている方もいると思います。
でも私は、同じ「30%」でも、傘を持つ日と持たない日があります。
なぜなら、天気予報を見るときに必要なのは、降水確率だけではないからです。
ここから先は、
同じ「30%」なのに、私が判断を変える理由
降水確率と一緒に見ると役立つ、あと2つの情報
週間予報の小さな「A・B・C」が教えてくれること
スマホの予報と「本物の空」をどう行き来するか
を、週末のお出かけを例に考えてみます。
この先を読めば、次に天気アプリを開いたとき、「30%だから傘はいらない」で画面を閉じずに、自分の予定に合わせて天気予報を使えるようになるはずです。