クマは「山の中」だけにいる? 出没マップで見る森と町の境界
今週は、「クマと町の境界」を見ています。
月曜日は、クマが街へ出てくる理由を「山に食べ物がないから」だけで説明せず、河川や緑地、耕作放棄地などが移動ルートになり得ることを見ました。
水曜日は、そのルートを通って人の生活圏へ入ってきたクマを、ドローンやAIカメラなどでどう見つけるのかを考えました。
【11月4日(水)の記事】
今日は、自分で地図を開きます。
使うのは秋田県が公開している、ツキノワグマ等情報マップシステム「クマダス」です。
秋田県には「クマの地図」がある
クマダスでは、秋田県内で報告されたクマの目撃情報や人身被害情報などを地図上で確認できます。
Web版は2024年7月から運用され、2026年8月にはスマートフォン向けアプリも登場しました。
アプリでは現在地周辺の出没情報を通知する機能もあります。
さらに現在は、Web版でも投稿された目撃情報が即時公開される仕組みに変わっています。
つまり、
「昨日どこに出たのか」ではなく、より新しい情報を地図で共有する
方向へ進んでいるわけです。
ただし、今日やるのは安全確認ではありません。
ましてや、
「クマが出た場所を実際に見に行ってみよう」
という活動では絶対にありません。
この記事では、自宅など安全な場所から地図を見るだけです。
地図を開くと、「山の動物」という感覚が少し崩れる
クマのニュースを見ていると、
「山からクマが降りてきた」
という表現をよく耳にします。
そのため私たちは、頭の中で、
山=クマ
町=人
と分けてしまいがちです。
でも実際の土地利用は、そんなにきれいには分かれていません。
山の横に農地がある。
農地の先に住宅がある。
その間を川が流れる。
住宅地の中にも林や公園がある。
そして道路沿いには果樹や空き地がある。
月曜日の記事で見たように、環境省は河川敷、河畔林、防風林、都市公園など、森林から市街地へ連続する緑地がクマの侵入経路になり得るとしています。
だから今日は、「クマがいる点」を見るだけではありません。
その周りに何があるのかを見ます。
まず一つだけ、出没地点を選ぶ
