大阪は人口7万人減ったのに、世帯17万増? 一枚の地図では見抜けない「人口減少日本」の本当の姿
月曜日の記事では、2025年国勢調査の少し不思議な数字を見ました。
日本の人口は2020年から約309万7千人減ったのに、世帯数は約129万4千世帯増えています。
「一人暮らしが増えたからでしょう」と考えると、大筋では間違っていません。
でも、都道府県ごとの数字を地図に置いてみると、もう一つ不思議な日本が見えてきます。
大阪では人口7万人減、世帯17万増
まず大阪府を見てみます。
2020年から2025年にかけて、大阪府の人口は7万3107人減少しました。
ところが世帯数は逆です。約413万6千世帯から約430万8千世帯へ増え、17万1879世帯の増加となりました。
人口は7万人以上減ったのに、世帯は17万以上増えた。
同じ地域の中で、二つの数字が逆方向に動いています。
なぜこんなことが起きるのでしょう。
ヒントになるのが、1世帯当たりの人数です。
大阪府では2020年の2.14人から、2025年には2.03人まで減りました。
つまり大阪では、人が増えたから世帯が増えたわけではありません。
一つの世帯をつくる人数が小さくなるスピードが、人口減少のスピードを上回った。
その結果、人は減っているのに世帯数は増えたのです。
人口が増えたのは2都県、世帯が増えたのは32都府県
ここで全国に目を広げてみます。
2020年から2025年に人口が増えたのは、東京都と沖縄県の2都県だけでした。つまり45道府県では人口が減少しています。
ところが世帯数を見ると、増えたのは32都府県です。
人口増加は2都県。
世帯増加は32都府県。
かなり違います。
人口減少の地図だけを見れば、日本のほとんどが「減っている地域」に見えます。
しかし世帯数の地図に切り替えると、多くの地域がまだ「増えている地域」になります。
同じ日本を描いているのに、使う統計によって地図の印象がまったく変わる。
ここが今回のポイントです。
「人口減少県」は、全部同じではない
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- 二つの地図ではなく、三つの地図で見る
- 東京は1.88人、山形は2.49人
- 人口が減ったから、何でも減らせばいいわけではない
- 「人口減少県」という一言では消えてしまう違い
- 地理は、一枚の地図を疑うところから始まる
- 参考資料
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