地図アプリの「最短ルート」は災害に弱い?台風の日に探したい命の迂回路と防災の地理

台風25号のあと、千葉県が管理する道路では9月25日午後2時時点で73区間が全面通行止めになっていました。普段は地図アプリが最短ルートを教えてくれます。でも、その一本が使えなかったら? 今回は自分の街の地図を開いて、「もう一本の道」を探してみます。
地理おた部 2026.10.02
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いつも通っている道があります。

通勤や通学に使う道。

スーパーへ行く道。

駅へ向かう道。

何度も使っているので、普段はあまり意識しません。

でも、その道が突然通れなくなったらどうでしょう。

台風25号の被害を受けた千葉県では、9月25日午後2時の時点で、県が管理する道路の73区間が全面通行止めになっていました。

台風が通過してから数日たっても、です。

月曜日の記事では、雨が止んでも地面や川には水が残り、危険には「時間差」があることを見ました。

水曜日は、倒木や土砂崩れ、道路の状況が停電の復旧にも関係することを取り上げました。

そして金曜日。

今度は、自分の街の地図で考えてみます。

テーマは一つです。

「いつもの道」が使えなくなったとき、別の道はあるのか。

道路は「線」ではなく「つながり」で見る

地図を見ると、道路はたくさんの線として描かれています。

だから、どこか一本が通れなくても、

「別の道を通ればいい」

と思ってしまいます。

ところが、実際にはそう簡単ではありません。

川を渡る橋が一本しかない。

山を越える道が一本しかない。

住宅地の出口が一方向に集中している。

幹線道路へ出るために、みんな同じ交差点を通る。

そんな場所があります。

地図上には道路が何本も見えていても、実際に目的地へつながる道は一つしかないことがあります。

逆に、少し遠回りすれば別の橋や別の道路へ回れる場所もあります。

この違いは、

「道路があるか」

ではなく、

「代わりのつながりがあるか」

を見ないと分かりません。

水曜日の記事で、電気の復旧には別ルートへ切り替えられるかどうかが関係すると書きました。

道路も似ています。

一本が使えなくなったとき、別の道へ逃げられるか。

その余裕が、地域によって違います。

今日はこれを、自分の街で確かめてみます。

まず「いつもの道」を一本だけ選ぶ

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続きは、2555文字あります。
  • その場所を「通行止め」にしてみる
  • ハザードマップを一枚重ねてみる
  • 「避難所」と「逃げる場所」は同じとは限らない
  • 最短ルートより大事なもの

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