地図アプリの「最短ルート」は災害に弱い?台風の日に探したい命の迂回路と防災の地理
いつも通っている道があります。
通勤や通学に使う道。
スーパーへ行く道。
駅へ向かう道。
何度も使っているので、普段はあまり意識しません。
でも、その道が突然通れなくなったらどうでしょう。
台風25号の被害を受けた千葉県では、9月25日午後2時の時点で、県が管理する道路の73区間が全面通行止めになっていました。
台風が通過してから数日たっても、です。
月曜日の記事では、雨が止んでも地面や川には水が残り、危険には「時間差」があることを見ました。
水曜日は、倒木や土砂崩れ、道路の状況が停電の復旧にも関係することを取り上げました。
そして金曜日。
今度は、自分の街の地図で考えてみます。
テーマは一つです。
「いつもの道」が使えなくなったとき、別の道はあるのか。
道路は「線」ではなく「つながり」で見る
地図を見ると、道路はたくさんの線として描かれています。
だから、どこか一本が通れなくても、
「別の道を通ればいい」
と思ってしまいます。
ところが、実際にはそう簡単ではありません。
川を渡る橋が一本しかない。
山を越える道が一本しかない。
住宅地の出口が一方向に集中している。
幹線道路へ出るために、みんな同じ交差点を通る。
そんな場所があります。
地図上には道路が何本も見えていても、実際に目的地へつながる道は一つしかないことがあります。
逆に、少し遠回りすれば別の橋や別の道路へ回れる場所もあります。
この違いは、
「道路があるか」
ではなく、
「代わりのつながりがあるか」
を見ないと分かりません。
水曜日の記事で、電気の復旧には別ルートへ切り替えられるかどうかが関係すると書きました。
道路も似ています。
一本が使えなくなったとき、別の道へ逃げられるか。
その余裕が、地域によって違います。
今日はこれを、自分の街で確かめてみます。
まず「いつもの道」を一本だけ選ぶ
この記事は無料で続きを読めます
- その場所を「通行止め」にしてみる
- ハザードマップを一枚重ねてみる
- 「避難所」と「逃げる場所」は同じとは限らない
- 最短ルートより大事なもの
すでに登録された方はこちら

