「行ける」のに「帰れない」? 地図アプリの「車」を消すと出現する、あなたの街の「見えない壁」
スマートフォンで地図を開いてみてください。
そして、自宅から普段使っている病院やスーパーまでの経路を検索します。
おそらく最初に表示されるのは、車なら何分、徒歩なら何分、といった数字でしょう。
車で10分。
車で15分。
それくらいなら、「近い」と感じる人も多いかもしれません。
でも今日は、一つだけ条件を変えます。
「車」を使わないことにします。
公共交通と徒歩だけで、同じ場所まで行ってみてください。
すると、さっきまで近かったはずの場所が、急に遠くなることがあります。
バス停まで歩いて20分。
乗り換えが一回。
目的地へ着くのは1時間後。
あるいは、「経路が見つかりません」と表示されるかもしれません。
道路も目的地も、さっきと何も変わっていません。
変えたのは移動手段だけです。
月曜日の記事では、バス停まで300mでも「交通空白」になり得ることを見ました。
水曜日には、その空白を埋めるために、宮崎県でスクールバスや病院・福祉施設の送迎車まで活用しようとしていることを取り上げました。
金曜日は、その「交通空白」を自分の暮らしの中で探します。
国土交通省が地域交通で掲げているのは、「誰もが、行きたいときに、行きたいところへ行くことのできる社会」です。
この言葉には、「近くにバス停がある」とも「路線が存在する」とも書いてありません。
行きたいときに、行きたいところへ行けるか。
今日は、それだけを確かめます。
難しい調査は必要ありません。
目安は15分ほど。
そして見つけるのは、一つだけです。
ここから先では、目的地を一つ決め、車を使わずに「行き」と「帰り」を検索します。そして、地図アプリの結果だけでは判断できないときに、何を確認すればよいのかまで試してみます。
「行けた」で検索を終わらせない
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